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歯周病治療の流れ

歯周病治療は、歯周基本治療、歯周外科治療、修復補綴治療、メンテナンスの4つのステージから成り立っています。

1 歯周基本治療

歯周基本治療とは、歯周病の原因を取り除き可能な限り清潔なお口の環境をつくる処置です。歯周病の主な原因は、歯垢(プラーク)、歯石などの細菌です。原因除去とは、歯垢、歯石を取り除き、そして再び付着しないように適切な歯のみがき方をマスターすることが歯周基本治療の重要な役割です。
ですが・・・・むし歯があったり、歯が傾いていたり、グラグラ動いたり、歯垢、歯石が除去できない場合、優先的に治療し、初期治療を十分果たせるような環境づくりをすりことも重要な役割です。

歯周基本治療をしっかり行えば、歯周病の患者さんの80パーセントは、この段階でよくなります。
残り20パーセントの方が外科治療を行います。

2 歯周外科治療

歯周基本治療終了後、再度検査を行います、その結果で、必要に応じて歯周外科治療を行います。
歯周外科治療は歯肉に対する処置と歯肉と骨に対する処置があります。

1)歯肉整形切除術

歯肉が肥大し盛り上がっている場合、歯周病の進行或は審美的問題があります。このような場合、歯肉を切除し、形態を整えることにより食べカスや歯垢の付着を予防します。比較的簡単な処置のため短時間で終了します。

2)フラップ手術

フラップ手術は、深い歯周ポケットが残っている場合に行います。
歯肉を開いて肉眼で直視しながら歯石を完全に取り除きます。さらに、吸収された骨の形態に異常がみられる場合、歯肉を開いて直視下で骨の形態を整えたり、感染している歯肉を除去したりします。
手術に要する時間は内容にも異なりますが、約1時間〜2時間程度です。勿論、痛みはほとんどありません。

3)歯肉移動術、歯肉移植術

歯肉の退縮により歯根面が露出したり、長い期間に、少しずつ歯肉の退縮がみられる場合、隣接部の歯肉を移動する手術を歯肉移動術といいます。
また、上あごの抵抗力のある厚い歯肉を移植する手術を歯肉移植術といいます。

4)再生療法

近年、主流になってきている治療方法です。比較的軽い歯周病であれば、歯の周囲を清潔にすることで治ります。
しかし、炎症が歯根の先端の方まで侵入すると歯根の周りの骨に破壊が起こります。そして、再生療法を必要とする歯周病の多くは、歯根の周りの骨が垂直的に吸収された状態です。その治療の目的は、吸収された骨を再生させることです。
その手術の際に歯周組織再生誘導材料を手術補助の目的で使います。

*エムドゲインゲル

失われた骨、線維、セメント質などの歯周組織の再生を目的として、吸収した骨の内側(歯根の周囲) にエムドゲインを注入する処置です。1999年5月、私の所属する日本臨床歯周病学会学術大会において、 エムドゲインの成果について学会を行い、多くの成功例が報告され、現在の歯周病治療の選択肢としての エムドゲイン法の真価を決定づけました。日本において、エムドゲイン法を採用し、7年経過していますが、 これからの治療経過をしっかり観察したいと考えています。

*歯周組織再生誘導方(GTR法:テトロン製膜使用処置)

GTR法とは、(Guided Tissue Regeneration)1980年代の半ばに登場した方法で、骨の無くなった部分に、医療用のゴアテックスの皮膜を設置して、骨を再生させようとする方法です。
使用する膜は吸収性膜と非吸収性膜がありますが、歯周病の病態を考慮して選択します。

*骨移植

骨移植(ボーングラフト)とは、歯周病等で骨が失われた部位に人工骨や自家骨(自分の骨)を移植し、骨の再生を図る治療のことです。

人工骨には主にハイドロキシアパタイトやB-TCPなどのリン酸カルシウム系の材料が使われますが、治療の成功率は自家骨に劣ります。
自家骨は腸骨や顎角部、オトガイ部などから採取し、ボーンミルなどで細かく砕いて使用します。

3 修復補綴治療

修復補綴治療は、通常の食生活の営みと適切な噛みあわせの機能を改善するために、仮の冠、ブリッジ、或は仮の入れ歯をある一定の期間使用します。それに続いて、最終的な冠、ブリッジ、そして入れ歯などを装着して、治療が終了します。これらの一連の治療を修復補綴治療といいます。

4 メンテナンス

全ての歯周治療が終了し、長期的な健康維持のための治療をメンテナンスといいます。
そのためには、3-4ヶ月毎の定期検診に来院して頂きますが、その都度、歯のみがき法をチェックしたり、新たに付着した歯石を取り除きます。同時に、歯周病、むし歯の再発、などを早期に発見し最小限の治療で治療を行っていきます。
メンテナンスは、生涯、充実した楽しい食生活を送っていただけるようにと考えています。
そして豊かな人生を過ごすうえでの基盤になればと願っています。


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